不倫相談のお客様。占い師はどう対応すべき?

Written by 佐藤雄斗(さとうゆうと)

不倫相談の占い鑑定が増えている

 「最近、不倫相談が増えているんですよね~」占い師さんからそんな声が増えています。最近、増えている30代、40代の女性の不倫相談。
「彼と愛し合っているのに周りのみんなが邪魔している」と思い込んでいるお客様。占い結果が自分の都合のいいことではなかったのか、不貞腐れて帰っていったお客様。「彼の子を望みません。大切な家庭を壊しません」と言っているものの、彼の子が欲しいです。私にとって邪魔な彼の家庭が壊れててほしい。という気持ちが見え見えのお客様など
 そんな複雑な人間の心理が見え隠れします。先生のお客様への想いも複雑で対応も苦慮しているはず。
占い師さんによっては占い師として正しいことをしているのだろうか?知らない誰かを不幸にしていないだろうか?と思い悩むこともあるといいます。『道義上、応援はできないだけど、お客様の想いは理解できる』そんな心境で心のバランスを保っていると話してくれた占い師さんもいました。

不倫相談の対応に悩む占い師へ

 僕が、そんな悩み、葛藤をもつ占い師さんに伝えたこと。それは『占い師の役割は不倫の善し悪しを語ることではなく、お客様の心を軽くすること』
 きっと、お客様は占い師に相談に来る前に「そんなことやめなよ」「あんないい奥さんがいるのに悲しませちゃダメ」「相手の家族に申し訳ないよ」など、不倫なんて辞めるべき。と世間的に正しい意見をさんざん言われ続けてきた人。
 そして、正論はそのお客様自身十分わかっている。それでも、不倫をやめられないから悩んでいる。正論が悪いわけではなく正論も大切だけど人間の感情はそう簡単に割り切れるものではない。そんな割り切れない感情は不倫と限らず、多くのお客様を鑑定をしてきている先生だから、よくわかりますよね。
だから、先生の役割は心を軽くしたくて悩み相談に来たのだから、その気持ちに応えてあげる事。それが、『占い師の役割は不倫の善し悪しを語ることではなく、お客様の心を軽くすること』と伝えた理由です。

占い師の本来の役割とは?

 不倫の善し悪し。ゆるす、ゆるさない。の判断は占い師はできないし、する必要もありません。誰にも相談できずに孤独を感じて、ようやく勇気をだして占い師に相談しにきてくれたお客様の『味方になってあげること』お客様の肩の荷が少しでもおりて心が軽くしてあげること。そんな占い師の役割の原点に立ち返る。それが不倫のお客様への正しい向き合い方と僕は考えます。

最後に

 最後に大事な事。とはいえ、やっぱり、不倫はやっぱりよくないし認めることはできない。そんな想いを拭い去れない。占い師さんへ。
それは占い師として大事な信条です。だから、≪不倫相談はお断り≫と明記してもいいんですよ。それはわがままでも、身勝手でもなく、お客様への正しい向き合い方でもあり何より占い師として自分自身を大切にしている証です。
今日も最後までお付き合いいただき
ありがとうございました!